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金属彫刻作家新鋭展とは

 「金属彫刻作家新鋭展」とは、東京芸術大学と筑波大学からなる若手金属彫刻作家の選抜展で、2002年より第1回の展示を開催している。第4回目となる今企画展「FOUNDATION」では、東京芸術大学の柳原絵夢氏と筑波大学の岩井基生氏とによる共催となった。
  金属の質感を活かした流麗かつ躍動感のある作品群で斬新な空間を構成する柳原氏と、「おっさん」をモチーフに荒削りなまでの生命感を素材に吹き込もうとする岩井氏との対比が際立つが、それぞれ異なるアプローチで「金属の可能性とその造形性」を追及した、メタルアートの新たな可能性を問う企画展となっている

   
作家紹介

・岩井基生

<略歴>
1981年京都生まれ。2004年筑波大学芸術専門学群卒業。現在、筑波大学大学院博士課程芸術研究科2年。

<作家コメント>
“おっさん”をモチーフに、表情を持つ塊を表現しようとしている。太っていて腹が出て、くだらないことを長々と偉そうにしゃべる「おっさん」だが、いずれ自分もそうなるのだと思う。そうなる自信がある。そして、今の世の中を作ってきたのは「おっさん」達であり、心の中では尊敬している。「おっさん」は偉大なのだ。

岩井基生
   

・柳原絵夢

<略歴>
1976年京都生まれ。2002年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。2004年東京芸術大学大学院美術研究科修了。2000年久米圭一郎奨学金受賞。2003年アートミーツアーキテクチャーコンペティション大賞受賞。

<作家コメント>
金属の素材感を活かしながら、シャープでスピード感のある表現を行いたいと考えている。今回の企画展では、泳ぐ姿に惹かれた海洋生物をモチーフにし、素材を超えた訴求効果を狙ってみた。さらに、空間との調和も考慮しながら「金属彫刻の可能性」をみなさんに感じ取っていただければと思う。

柳原絵夢
 
METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI とは
外観写真
 METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI(光の谷)は、北総出身であり生年もほぼ一緒でありながら、伝統を重んじた「香取秀真」と革新を唱えた「津田信夫」、2人の対照的な鋳金作家の作品と、大正から昭和にかけて、香取・津田両名に影響を受けた金属工芸作家の作品を主に展示する美術館。
 さらに、現代の意欲ある金属彫刻作家の紹介と支援を意図し、屋内と野外の展示場を提供している。

URL:http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/

 
 
 
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