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金属彫刻作家新鋭展とは
 「金属彫刻作家新鋭展」とは、東京芸術大学と筑波大学それぞれの大学で、金属を素材とした彫刻を制作する若き作家たちの選抜展であり、第1回の展示を昨年より開催している。
 今年の第2回企画展は、“Contact”―関わりと発見―というテーマを掲げて、東京芸大の浜田周氏と筑波大学の柳沢映氏による共催となった。
 両氏は、金属の特性や新しい可能性を通して人と社会の関わりを模索するという共通した制作意図を持ちながら、各々が異なるアプロ−チで作品を制作。そうした、個々の作品群を同じ空間に展示することで、社会への新たなアプロ−チの方法と方向を発見しようというのが、今回の企画展の目的である。
   
作家紹介
浜田 周

<略歴>
1971年東京生まれ。現在、東京芸術大学美術学部彫刻科非常勤助手。平成12年度安宅賞受賞。

<作家コメント>
人と社会の関わりという観点から、閉塞感で満ちあふれた現代というものを考えた。「Imperfect Body」は、自らを縛りもがいている現代の人々を、また“2人のかご”という意味の「Cage For Two」は、人が入れそうな形を造りだすことで、現代社会における“束縛”や“制約”ということを意識した。

浜田 周
   
柳沢 映

<略歴>

1977年東京生まれ。現在、筑波大学芸術研究科研究生。2000年日本・ルーマニア文化交流協会展出展など。

<作家コメント>
「BARKA-02-」は、ルーマニア語で船の意味で、物だけでなく個々の経験や時間や価値も運んでくれる船を、人と金属との係わり合いのなかで意識して制作した。鋳造技法とブロンズ素材の特質を活かした表現を意識しており、周りを映すという表面効果で、量の喪失感や異次元へのアプローチが得られるのではないかと考えている。

柳沢 映
 
METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI とは
外観写真
 METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI(光の谷)は、北総出身であり生年もほぼ一緒でありながら、伝統を重んじた「香取秀真」と革新を唱えた「津田信夫」、2人の対照的な鋳金作家の作品と、大正から昭和にかけて、香取・津田両名に影響を受けた金属工芸作家の作品を主に展示する美術館。
 さらに、現代の意欲ある金属彫刻作家の紹介と支援を意図し、屋内と野外の展示場を提供している。

URL:http://www.jade.dti.ne.jp/~mam/

 
 
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