全特協では、これまでにも千葉県・メタルアートミュージアムでの金属彫刻作家新鋭展を支援するなど、特殊鋼文化の普及啓発事業に努めてまいりました。このたび、同様の趣旨により全特協・青年部会では、3月20日(土)東京・六本木の「スーパーデラックス」で行なわれた、「グラインダーマン」と「漁港(ぎょこう)」によるライブパフォーマンス「IRON MAYDAY(アイアン・メイデー)」に協賛いたしました。
■グラインダーマンとは
グラインダーマン

「己を削る」をメインコンセプトに、ミニマムな身体表現・映像・音楽を一体化させたスタイルでアートの更なる可能性を追求するテクノパフォーマンスユニット。テレビ東京系列「たけしの誰でもピカソ」アートバトルへの出演をきっかけに、美術館・ギャラリー・劇場から、クラブ・ライブハウスまで、数々のパフォーマンス公演を行なう。またデザイン制作や映像作品・テレビ映像制作等、幅広い活動を展開中。2005年春にはイスラエルでの公演を予定している。
HP/www.grinder-man.com

グラインダーマン写真 グラインダーマン写真
グラインダーマン写真
   

 「IRON MAYDAY」は“鋼鉄の心意気による鋼鉄のための祭り”とのサブタイトルを掲げ、労働の賛歌を歌いながら景気回復を願おうというもの。出演は、いまインディーズ界をもっとも熱くさせている「漁港※(ぎょこう)」と、鉄のアイテム&テクノ愛のパフォーマンスユニット「グラインダーマン」。


 第一部は「魚港※(ぎょこう)」の、漁業一色の演奏スタイルのライブがスタート。ステージでのマグロ解体も披露され、マグロの刺身や頬肉が観客に配られるなど、意外性のあるパフォーマンスに会場は終始笑いの渦に。


 続く第二部ではグラインダーマンが登場。複数の匿名性の強いメンバーにより、無機質な動きのパフォーマンスが繰り返される。なかでも、鋼鉄をキーワードにしたいくつかのパフォーマンスが演じられ、鋼鉄を溶接する、溶接された製作物を装着して現れる、さらに集団で鉄をハンマーで打つなど、軽快なテンポのなかにもシュールでコミカルなパフォーマンスが続けられていく。クライマックスは。彼らの十八番とでもいうべき己が身を削り火花を散らすグラインダーショー。暗闇のなか、閃光を観客席までまき散らすグラインダーマンの迫力に、会場が一瞬にして騒然となるラストシーンであった。パフォーマンスの合間には、浦安鐵鋼団地の碓井鋼材(株)で撮影、グラインダーマン自身が映像編集を手がけたイメージビデオも上映され、現実の特殊鋼生産現場とグラインダーマンによって抽象化された鋼鉄(ハガネ)のイメージが巧みに関連づけられたパフォーマンスでした。

※「港」の反転文字。

漁港写真
漁港写真
グラインダーマン写真
グラインダーマン写真

■青年部会 木村部会長コメント

グラインダーマンを最初に知ったのは、テレビ「たけしの誰でもピカソ」です。ちなみに、現在では彼らの発行するメールマガジン「グラマガ」の読者でもあります。
今回、この「IRON MAYDAY」をサポートしようと思ったのは、グラインダーマンが鉄の可能性を追求している素晴らしいアーティストだからです。このように、あらゆる分野の芸術をそれぞれの関連産業が支援し、単なる工業大国ではなく真の工業文化大国「ニッポン」に成長してくれることを私自身夢見ております。グラインダーマンとは、全特協が今年実施しようとしている「ハガネの日(仮称)」でも何か一緒にやれればと考えています。
グラインダーマン写真 グラインダーマン写真 グラインダーマン写真

■「グラマガ」に全特協の記事が掲載されています。

今回の「IRON MAYDAY」に至るまでの経緯や「特殊鋼」についてのメールインタビューが掲載されています。ぜひ一読下さい。

・「月刊グラインダーマガジンアイアン・メイデー直前増刊号!